【業務日記】給湯器,トイレ,木材、、、無い無い無い!

ブログ担当:伏見直紘


今年も残すところ2週間となり、昨年に続きコロナコロナコロナに明け暮れる年となりましたね。

皆さんと同じく、来年こそは!と願うばかりです。


今日はそんな悪い子コロナウィルスが直接的、間接的に私ども建築業界に与えている影響をご紹介したいと思います。
(人への影響は除いてお話したいと思います。)




①ガス給湯器


通常期はメーカーへ給湯器を発注すると中1日程度で納品されます。また、一部製品は在庫として持っています。


しかしながら10月下旬にメーカーよりプレスリリースが出され、東南アジアでのコロナウィルス感染拡大が現地工場からの部品調達に影響し生産台数が激減、各メーカーの在庫が次々と無くなっていきました。


11月上旬位までは同業者さんに『持ってませんか??』と譲ってもらったりしていましたがそれも無くなり。12月中旬の現在も状況の好転には至らず。発注しても納期が出ず、1か月、長いと2か月位納品されるまで時間が掛かっています。


お湯は大切な家庭のインフラ、しかも寒い時期が重なり困っている方も多くいらっしゃると思います。また、ガス式の浴室乾燥暖房機などのガス機器関連製品も同様に欠品が多くなっています。


先日、現場で東京ガスの工務の方と世間話、

伏見
『年末だから忙しいんじゃないですかー?』


東京ガスFさん
『いやぁ、、給湯器が無いからそうでもないんですよ(泣)』


と悲しいご返答。お湯は出ませんが涙が溢れました。



②洗浄便座/一体型トイレ


こちらはコロナ禍2度目の影響を受けている商品。タンクや便器の供給は問題ないのですが、それに組み合わせる温水洗浄便座が影響を受けています。一体型トイレは便座がタンクと一体式なのでこれもアウト~。


通常期は発注後、即納される製品なのですが、大手住設メーカーT社の東南アジア現地工場が悪い子コロナの影響を受け、便座の機械部品の生産量が大きく減り、日本への部品供給量も減少。世界的な衛生需要の増加も重なり、日本での生産台数は大きく落ち込んでいます。


T社の製品では納期の目途が立たない⇒国内の大手トイレメーカーはT社、L社、P社の3社。家電も製造しているP社は便器一体型のタンクレストイレと他社製の便器と組み合わせる温水洗浄便座のみのラインナップのため、ほとんどの業者さんが製品を大手住設メーカーL社の物へ変更、L社がその分の発注を受けてパンク状態に。


今日L社の営業さんが来社し年末の世間話をしていてその話に、現在は生産数がなんと4倍になっているとの事。それが製造リソースの限界で、現在も納期遅延の解消には至らず、どちらに発注しても1~2か月待ちの状態になっています。



③コンロ/食洗機


新築はもちろん、キッチン交換の際にもほとんどの方が一緒に交換される機器。単体でのリフォーム交換も需要が有ります。


こちらも悪い子の影響で、製品の部品が調達難に。生産数と需要のバランスが崩れて一部の製品で納期遅延が発生しています。が、12月中旬現在は先にお話しした給湯器やトイレ程の長納期にはなっていません。


ですが時々刻々と状況が変わっているので先行きは全く読めません。




④木材や木質系資材/石膏ボード


石膏ボードは不燃性に優れ、壁や天井の下地、床の不燃材として幅広く使用されています。これは一般家庭のみならず、店舗や施設の新築工事や改修工事でも必ずと言っていいほど使われるマストな建材です。


現在のところ石膏ボードの品薄は無いのですが、建材大手メーカーY社から今月プレスリリースが。世界的な材料の需要増による原材料価格の高騰と、船腹需要のバランスが崩れ海上運賃も高騰。3割程度の値上げが発表されました。


木材については国内供給量の7割を輸入に頼っている日本。2019年半ば頃からアメリカでは、コロナ禍からテレワークが定着した事、アメリカの住宅ローンが歴史的な低金利になっている事も重なり、都心部から郊外へ住み替える人が増加。


当然新築の着工棟数も増えた結果、日本国内への木材供給が減少して価格高騰、輸入量の減少のダブルパンチ状態。こちらも解消の目途は立っておらず"木材が非常に品薄で高騰している"状態が続いています。ウッドショックと言われています。



その他にも世界的な半導体不足が原因で、商社の営業さんから『〇〇もあやしそうなんですよ。』と脅かされている製品も有ります。

去年に引き続き、2022年こそは人類が悪い子との戦いを決する良い年にしたいですね!!


最後に、明日はテレビアニメ鬼滅の刃が放送されますね~楽しみ !(^^)!

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