ブログ担当:伏見直紘
今年も残すところ1か月と少し、、、
マスク生活も3年目に突入し、いつの間にかマスクもファッションとして選んでいる自分になっていた年でした。
先週の事、毎度お世話になっている賃貸物件のオーナーさんから夜8時近くに電話が
『アパート1階のコンクリートのヒビ割れから水が噴き出してる!』と、大変慌てたご様子。状況的に無理も有りません。
幸いにも水道メーターの建屋側(2次側)のようでメーターのバルブを閉じれば漏れないとの事。ただ、そのお部屋の水道は全く使えなくなっています。一刻も早く対応せねば!と片っ端から電話とスケジュールの組み直し!なんとか翌日直す段取りをつけました。
そして翌日、快晴で絶好の工事日和。
さーて、漏水よ、心してかかって来なさい(笑)
物件に到着、住民の方にお話を聞き水道メーターの蓋を開けると、、、
ん?ボックス内が濡れているし、土が流れて来ている。バルブを開けると"プシューーー"という音と共にメーターボックス内が水浸し。漏水箇所は近い!
埋設されている配管に気を付けながら慎重に土間をハツリます。
一発でヒット!水が溜まっているのでここが漏水箇所です。もう少し周辺を掘り下げます。
隣の別系統の給水管が仲良く並んでいます。触りづらい、、、
配管周辺の土をすき取って、配管の亀裂を発見!
その配管を撤去
これが漏水原因の配管です。鉛管と言って読んで字の如く、鉛で出来た配管。今は新たに使用される事はない配管ですが、築年数の経った物件ではそのまま埋設使用されていることが有ります。
私の世代では"鉛管"世代ではないので工事に使ったことは有りませんが、フレキシブルに曲がるので施工性が良く昔はよく使われていたと聞きます。ただ素材の鉛自体が健康に悪影響を及ぼすのでは?と懸念が有り、今では使用されていません。
このように現在では埋設配管に塩化ビニル管がよく使われます。黒っぽい配管は耐衝撃性に優れた配管です。繋ぎ直して通水試験完了。糊が乾くまでしばらく置いて、漏水が止まったのを確認。メーターボックスを戻して土間打ちです。
あいにく翌日は雨の一日でしたので、翌々日に現地に行って完了確認。
昨日までの雨が溜まっていましたが、漏水はバッチリ止まっていました。
土間打ちしたセメントも硬化していたので仮設の足場を撤去して完了!
依頼を受けた翌日に作業が完了し、入居者様もオーナーさんにも負担が少なく済みました。翌日に緊急対応できたのもスケジュールを上手く組み直せた事が大きく、シワ寄せ喰らわせちゃった人には借り1です。。。
建物は内外装リフォームで綺麗になりますが、見えない給排水設備や電気設備はこう何か起きないと普段手を付ける方が少ないのが実情、給湯器も壊れないと交換しない、みたいなのが良い例です。
外観や内装以外のインフラも建物と同じ年数が経っているので、リフォームの際に配管更新など手を掛けて頂きたいと改めて思いました。